メモリアル1999

サガフロンティア2が発売された1999年。それはちょうど、サガシリーズ発売10周年に当たる年でした。時はまさに世紀末。サガフロ2は、20世紀最後のサガ作品だったのでした。
このコーナーでは雑誌資料などを元に、1999年のサガフロ2発売前夜にまで立ち返り、今では忘れられかけている当時の状況を振り返っていきたいと思います。
なお、当コーナーで使用した画像につきましては、著作権的な配慮から一部ぼかし処理をほどこしております。
掲載について問題がございましたら、お手数ですがご連絡をお願いいたします。
(資料提供はPさまより。ご協力ありがとうございました!)

■1999年■
まずはさまざまなランキングからこの1999年という年を振り返ってみましょう。

ヒット曲ランキング(オリコンシングルチャート)
一位 だんご三兄弟(速水けんたろう、茂森あゆみ、ひまわりキッズ、だんご合唱団)
二位 Winter again(GLAY)
三位 A(浜崎あゆみ)
四位 ウラBTTB(坂本龍一)
五位 Automatic(宇多田ヒカル)

子供番組から生まれた「だんご三兄弟」がまさかのメガヒット。宇多田ヒカルは前年がデビュー年でした。その他「LOVEマシーン」など。GLAYやモー娘。全盛の頃と思われます。思い出の曲はありましたか?

ヒットアニメ(月刊アニメージュ・アニメグランプリ1999年受賞作品)
一位 機動戦艦ナデシコ
二位 カウボーイ・ビパップ
三位 ロスト・ユニバース
四位 彼氏彼女の事情
五位 カードキャプターさくら

ナデシコ、ビパップは劇場版にもなったヒット作ですね。ちなみに1999年自体の動向を反映したと思われる翌年の集計では、ベスト10にCCさくら作品が三作品入っています。
長寿作品のONE PIECEもこの年に放映を開始しています。
特撮戦隊は「救急戦隊ゴーゴーファイブ」、平成ライダーは翌年からのため、この年には存在していません。

ゲーム売上ランキング(年間推定販売本数・端数切捨)
一位 ポケモン金・銀合計(任天堂)362万本
二位 FF8(スクウェア)350万本
三位 バイオハザード3LAST ESCAPE(カプコン)133万本
四位 ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ(任天堂)130万本
五位 グランツーリスモ2(SCE)114万本
六位 Dance Dance Revolution(コナミ)100万本
七位 ポケットモンスター赤・緑・青・ピカチュウ(黄)バージョン合計(任天堂)99万本
八位 遊戯王 デュエルモンスターズII〜闇界決闘記〜(コナミ)89万本
九位 みんなのGOLF2(SCE)84万本
十位 ダービースタリオン99(アスキー)79万本

FF8はタイアップ主題歌のヒットもあり、売上はFFシリーズ最高となりました。サガフロ2は67万本で第15位の健闘と思いきや、前作サガフロは年間5 位なので、だいぶ順位を落としています…。聖剣伝説 LEGEND OF MANA(12位/70万本)、クロノ・クロス(26位/56万本)も同年の発売です。

■誕生■

「ギュスターヴ、享年49歳。」

この一行とともに、サガフロンティア2は世に姿を現しました。
1998年10月と思われるゲーム雑誌に載った広告です。
これがフロ2最初の発売告知と思われます。
主人公とおぼしき人物が途中で死ぬ、という衝撃的な内容が、最初に宣言されています。

「陰謀、憎悪、戦争、そしてつかの間の平和
そんな時代を足早に駆け抜けた
一人の男がいた。その名はギュスターヴ。
この物語はそんな彼と、彼をとりまくさまざまな
人間の小さな歴史の積み重ねである。
”歴史”それは、冷徹にして絶対なもの。
たとえ後世に語り継がれることはなくとも、
彼らが生をまっとうしたという真実が
消えることはない。

1999年、春、あなたはその歴史の証人となる。
WITNNESS OF HISTORY.

10月10日、東京ゲームショーで歴史の扉が開かれる。」

発売は1999年春、価格は未定、とあります。
イラストはパッケージにも使われたワイドの夜明けのシーンを背景に、ギュスターヴの鉛筆線画と、開発中のゲーム画面数点。13世がウィルの生家の前に佇んでいる不思議シーンも。
ゲーム画面はゲームショーで公開される予告映像から採ったもので、上のコピー文も予告編中の文章を少し変えたものとなっています。

10月10日、東京ゲームショーで予告編が公開されました。
この予告編は、のちに雑誌の付録のDVDとして添付されたので、ご覧になった方がいるかもしれません。
予告編でしか流れないドラマティックな楽曲をBGMとした、スピーディで緊迫感ある映像。ダンジョンや街、いくつかの序盤イベント、戦闘シーン、ムービーの一部も流れ、大いに期待を高める約2分30秒の映像となっています。

■雑誌での紹介■

1999年当時はPS(プレイステーション)の最盛期に当たる時期で、多くのゲーム雑誌が出ていました。
現在では廃刊となってしまった雑誌も、少なくないそうです。
ここでは発売前からアルティマニアが出るまでの、雑誌での取り上げ方を中心に追いかけていきます。

なお、雑誌の切り抜き記事を元としておりますが、正確な発売日や雑誌名が特定できないものもあります。
また、週刊誌と月刊誌、個々の雑誌では情報の早さに差があり、なおかつすべての雑誌記事を網羅し切れていません。
ですので、以下に記す「掲載時期」はおおよその目安と考えていただければ幸いです。
お もに、「ザ・プレイステーション」(ソフトバンクパブリッシング)、「HYPERプレイステーション」(ソニー・マガジンズ)、「電撃プレイステーショ ン」(アスキー・メディアワークス)、「じゅげむ」(メディアファクトリー)および「ファミ通」(エンターブレイン)などを元にさせていただきました。



雑誌での紹介記事は、98年に13世(少年、青年)、次いでマリー(カラー)、12世、ソフィー(線画)が公開されていきます。
マリーの絵は華やかなためか、グッズや広告によく登場しており、初期には「ギュスターヴとの間に特別な感情があった」(じゅげむ99年1月号)と書かれるなど、まるでヒロインのような印象を受けます。
弟フィリップ一世と少年ケルヴィンが1月頃の発表。
続いて翌月、シルマール先生、レスリー、フリンが公開。
体験版で登場したグスタフも、名前が気になる謎の人物として注目されています。

人物やストーリー紹介はもっぱらギュスターヴ編初期に偏っています。「構築型フリーシナリオ」や「アニマ」「連携」「ロール」「デュエル」などの説明はあ るものの、ウィル編の内容解説はほとんどなく、今私たちがとらえているような「表のギュスターヴ編、裏のウィル編」という二本柱の位置づけは、見られませ ん。掲載されているゲーム画面は体験版と似ているものが多く、ウィル編のキャラクターも名前つきで登場していますが、説明がないためどんな人物か、ほとん どわからない状態。
シナリオごとに主人公が異なる=構築型フリーシナリオ、と予想されていたようで、ウィルもその中の主要な主人公の一人と見られていたようです。

■発売前夜■


発売直前の3月ごろ。ようやくウィルのイラストが公開になりました(別な雑誌ではニーナの線画も)。ドット絵でムートン、ネーベルスタン、トマス卿。
別な雑誌では「その他の主人公たち」として、サルゴン主人公の石切場のシーンとリッチの散水塔、ラストパーティの出会いのシーンが公開されており、その正体について憶測を呼んでいます。
この時点で「サルゴンって実は最後に敵になる」とか「リッチはウィルの息子」などとは…誰も予想できなかったでしょう。
ロベルトについてはそのくだけた口調のためか、「賞金稼ぎ?それとも盗賊?あるいは傭兵だろうか?」などと推測されています。どれもはずれ。
登場年代が不明のため「いつかギュスターヴと接触するかも」と書かれていますが、ロベルトが接触したのは別なギュスターヴだったとは。

さらに発売直前の週刊誌記事ではギュスターヴ14世が登場。
この時期になると、記者はすでに製品版をプレイし始めているようで、内容が具体的な攻略を含むものとなっています。
また、終盤のウィルとヴァンアーブルの会見シーンが掲載されており、期せずして重大なネタバレ画像となっていますが、二人ともまだ「素性の知れない人物」とされています。

この号では、常に災いの中心にあるものとして、「エッグ」の名前が初めて挙がっています。エッグを追うウィル編のストーリーも明かされ始め、13世とウィ ルが同年の生まれであることなどから、「ウィルとエッグのエピソードは、ギュスターヴ公のエピソードとは対をなすのかもしれない」「歴史の裏側で」「ウィ ル編」「ギュスターヴ編」といった言葉が出てきています。


発売直前の河津氏のインタビューでは
「RPGを何作もつくっていると、どうしても作品づくりのパターンができてしまう。(中略)でもそうやってつくった作品には広がりがなくなってしまう。毎回そこをなんとか壊していこうとしているんです。」
「(操作キャラクターが突然変わったり、話のつながりが見えづらいなど)わざとプレイヤーが感情移入しにくい形でつくってるんです。(中略)感情移入の力に頼らず、ものをつくりたいというのは常にあります」
「ユーザーがプレイする前に、予想で来てしまうようなうれしさはあえて外してつくってるというのはあります。」
等々、従来のパターンをくずしていこうという挑戦的な姿勢がうかがえます。

■週刊ファミ通新作ゲームクロスレビュー


「9,9,8,9」の評価で、プラチナ殿堂入りを果たしています。
戦闘のシステム、2Dのグラフィック、ストーリーの面白さが高評価の理由。
4人のレビュアー中、欠点を指摘する意見はなく、発売後の評価の割れ方を思うとかなりの甘口評価となっています。

そしてついに発売日…。

■4月1日■

「1999年4月1日
RPGの新しい歴史がはじまる。

ひとつの歴史をさまざまな視点から体験できる、構築型フリーシナリオ。
水彩画タッチを生かした、手書き感覚の2Dグラフィック。
そのすべてにおいて、正統派RPGとしてのおもしろさを追及、進化をとげた『サガフロンティア2』。
1999年4月1日、スクウェアRPGの、もうひとつの究極のカタチがここに生まれた。」

雑誌に載った広告文です。

当時のキャッチコピーとしては、

「大作のあとに名作あり」
「戦うことでしか、絆を深められない家族がいた。」

などもありました。
「大作」とはもちろん、当時記録的なヒット作品となったFF8を指していると見て間違いないでしょう。
また、「スクウェアRPGの、もうひとつの究極」という表現も、FF8を意識しているように思われます。
最新の3DCG技術をいかんなく駆使し、ラブストーリーを前面に出して華やかな印象を残したFF8と、2Dの暖かみにこだわり、劇的ながら寡黙なストーリー展開、斬新なゲームシステムを選択したサガフロ2は、実際にきわめて好対照な作品でもありました。
そしてセールス的にもまた、両作品は対照的な結果を残すこととなったのでした。

■週刊ファミ通5/7号増刊「サガフロンティア2始める前に読んでほしい入門書」■


ギュスターヴ編序盤「キノコ洞窟」までのストーリーを、「ハインツ・レーヴェ(誰ですか?)作『ギュスターヴ』」という架空の戯曲仕立てにより紹介。
「福音がやって来ぬか。偽りを申すな。ユジーヌの血脈に神肉(ゴッドフレッシュ)が降臨せぬわけがない。」「されど誠になにも感じられませぬゆえ、黙しが たく。福音はやって来ません。」(ファイアブランドの儀式失敗のシーン)等々、セリフ回しにキリスト教的な雰囲気漂う、文学的な脚色がなされています。
その他キャラクター、街の解説にもオリジナルのショートストーリーが添えられ、独自の紹介記事となっています。
小林智美氏、河津氏、キャラクターデザイナー担当の佐々木氏・塩田氏・小島氏、グラフィック担当の蒲田氏、音楽担当の濱渦氏の貴重なインタビューを収録。
小林氏のインタビュー中に、「まだ作業中」とあるのが印象的です。
河津氏のインタビュー中では、ストーリー性が強く人気の高かった前作のアセルス編が、ゲームとしては成り立ちがたかったことを踏まえて、ストーリーにゲー ム要素(ダンジョンなど)を無理やり組み入れるのではなく、ストーリー部分(ギュス編)とゲーム部分(ウィル編)を思い切って分離し、「新しいゲームの文 法」を試みたことが明かされています。
本の内容上は、ウィル編の扱いは最後のわずか数ページ。しかし、貴族階級の闘争の歴史を、庶民の視点から見るもう一人の主人公と言う位置づけになってきています。

■電撃プレイステーション4/23号付録「サンダイル英雄戦記」■


手元にある資料の中では、ギュスターヴとウィルが対等な主人公として表紙に並んでいる、最初のもの。
攻略情報もウィル編中盤まで載っています。

■じゅげむ6月号付録「別冊サガフロンティア2・兵法ノ書」■


発売後、1ヶ月前後経過後のもの。
ギュスターヴ編の歴史年表がすべて公開。
ギュス編中心の登場人物の相関図などが載っていますが、相変わらずマリーから兄ギュスターヴに向けて「憧れ?」の矢印が出ているなど、「特別な感情」説の 名残が見られます。やはりギュス編中心の内容ですが、ウィル編も最終世代まで網羅されており、「ギュスターヴ戦争の影を担ったナイツ家」とはっきり位置づ けられました。
また、この本では全編にわたって「プルミエール」が「プリミエール」と誤記されていたり、グスタフとデーヴィドの関係が「兄弟」とされていたり、複雑な設定に混乱する様子がうかがえます。
ゲームの攻略記事の方は、さすがにウィル編中心となっています。
「歴史を動かした偉人語録」の中に、リッチの「げっ」が取り上げられ、「いつの時代も男とはこういうものである」とコメントされています。

■「電撃プレイステーション」6/11号■


ナイツ家三代のイラスト初公開。
青年、老年期のウィル、リッチ、ジニー。
中でもジニーは、ほとんど1ページを占拠するほどの大きな扱いで、「超美少女」と絶賛、衝撃(よい意味で)のほどがうかがえます。リッチは「映画俳優系」 「甘い眼差しで、女性を毒牙にかけるのだろうか」などとコメントされています。毒牙って(汗 リッチは、ドット絵からは想像もできない男前でした。
また「キャラクターにまつわる7つの謎」として、編集部による「推測」と、オフィシャル情報によると思われる「真相」が並びました。ケルヴィンとマリーの結婚により、ファイアブランドがヤーデ伯家の血統に受け継がれた事が解説されています。
ナルセスのその後については、生命の木の種を欲しがっていたことから若返りを研究し、成功して再び冒険に旅立ったか、または成果を独り占めするために姿を隠したのではないか…と「推測」されています。
また、「真相」として、サウスマウンドトップでグスタフはデーヴィドと再会することができなかったため、生還の心中は複雑であったと書かれています。のちにパーフェクトワークスでは「従兄弟同士は再会を果たした」という設定に変わっています。
また、アイテム・術・技リストが公開されています。
全体として記事が、ウィル編に大きく比重を移しているのがわかります。ギュス編終盤の展開については、言及が少ないです。

■「HYPER プレイステーション」6月発売の記事■


隠しイベント、二周目の遊び方、ラストバトル周辺の数々の難所等、攻略記事も佳境です。
「LPが足りない」「ラストバトルで全員石化」などの読者の悲鳴も掲載されています。
また「サガフロンティア2の罪と罰」として、担当ライター氏の対談によるゲーム批評が掲載されています。しかしこのタイトル、「功と罪」ではなく「罪と罰」って…どっちに転んでも悪いのですが(汗
フロ2がいわゆる普通のRPGのお約束を壊しているために、「一種の知恵比べ的な楽しさ」はあるが、賛否が分かれると言う内容で、セールスが前作に及ばなかったこと、またシナリオ面でも説明不足がある点などを指摘されています。

■「週刊ファミ通」やり込み大賞■


4月30日号(4月末〜5月初め頃)の記事です。
河津氏じきじきに提示されたやり込みのお題は九つ。

1.連携最高ダメージ
2.メニューを開かずにクリア
3.ツールを消耗させない(耐久度のあるアイテムを使用しない)
4.ナイツ家のみでエッグを倒す
5.バトル回数最少でクリア
6.連携なしでクリア
7.術を使わずにクリア
8.コーデリア勝ち抜き戦(倒れるまでに何回勝てるかを競う)
9.一切閃かない

大賞受賞者の賞品は、フロ2のポスター撮影用に作られた、ギュスターヴの剣のレプリカ!
このやり込み大賞には142作品の応募があったそうで、大賞受賞作品は「閃かない」「学習しない」「連携を使わない」「ツールを消耗させない」の四条件を満たした、「究極クリア」。
そして、受賞者には正真正銘世界に一つしかない、ギュスターヴの剣のレプリカが贈呈された、とあります。剣は劇中のグラフィックではなく、パッケージに登場する、光沢のあるデザインのもの。
初回アンケートで何人かが希望してくださった「ギュスターヴの剣のレプリカ」は、なんと実在していたのでした。
そして、それを所持している「ギュスターヴの剣の継承者」が、この世に一名いらっしゃいます。もしかしてこの祭をご覧になっているかも…?
次点は「連携最高ダメージ」で、水の将魔を相手にした「メディ三龍キッチン召雷ウェイ」の147,930。
三位は「倒れるまで戦うコーデリア」で388回、5時間以上の戦闘を続けたというものでした。

■「ザ・プレイステーション」ファンページ■


雑誌「ザ・プレ」には読者が作るサガフロ2特設の見開きファンページ「Dig! Dig! Digger」が全10回にわたって存在していました。
週刊であったので、4月から6月頃まで続いていたと思われます。

イラストは中村里美氏で、小林版や設定画が未公開段階のため、ドット絵を元にした独自のデザインのキャラ(おもに最終パーティ)が駆け巡る楽しいコーナー です。おでこ全開でハーフパンツ、いじられ役で大活躍のロベルトや、お蝶夫人のような縦ロール髪のプルミエールなど、今では見られない雰囲気で描かれてい ます。
ジニーが司会進行役をつとめ、読者投稿にコメントをつけていました。読者の投稿イラストも、グスタフの髪=帽子説など初期の自由な想像が溢れており、楽し いものとなっています。サガシリーズでもアンリミからは顔グラ・立ち絵がつき、キャラクターのイメージが統一されるようになるので、こういった「イメージ の著しいズレ現象」はサガではフロ2まで、ということになります。「ポケステ」Go! Go! Diggerのキャラクターを自分なりに描き起こしたものも見られます。

「シルマール先生のサガフロ博物講座」ではフロ2の特殊な用語についてシルマール先生が解説する、という趣向。
オフィシャルの未公開情報から…というよりも、劇中描写と英語の語源などから編集部が解説を加えたもの(タイクーン、メガリスなど)のようでした。
そのほか「みんなの連携掲示板」「読者的小情報有」「キャラクター人気投票」など、当初は投稿を中心とする予定だったようですが、回が進むにつれ、攻略情 報が増えたり、新着の未公開イラスト(ナルセス、タイラーや最終パーティの線画など)が公開されるなど、情報の詰め込みページと化していきます。
このコーナーにも読者投稿の「面白連携」が掲載されていましたが、ネット上でも「面白連携」はフロ2の時が最も盛り上がった記憶があります。まだ連携名と いうものに、ネタとしての新鮮さがあったのでしょうか、それとも「どら」「焼」「なで」「ボコボコ」など、どこかとぼけた味わいがよかったのでしょうか?

第一回目に「毎回ゲストを呼ぶ」と予告され、ネーベルスタンやデーヴィドの名前が挙がっていますが、結局一度も実現しないままに終わっています(笑
最終回では読者投票によるキャラクター人気順位が公開。ベスト10は以下の通り。

一位 ナルセス
二位 ギュスターヴ13世
三位 コーデリア
四位 ジニー
五位 ヨハン
六位 グスタフ
七位 ケルヴィン
八位 ウィル
九位 ロベルト
十位 プルミエール

一位のナルセスさんは二位以下に100票近い差をつけての圧勝です。前作サガフロンティアの人気投票ではイルドゥンが一位だったそうで、毒舌だが根は優しいと言うタイプのキャラが、読者人気が高いとコメントされています。
ウィル初期パーティと最終パーティ、ギュス編初期の男性キャラが人気を集めており、現在とも傾向が似ています。ギュス編後期の人物(ヤーデ一族やヴァンアーブルなど)は詳しい設定が明かされていないためか、まだあまり注目されていない様子です。
発売前〜初期にかけてさかんに取り上げられていたフィリップ一世やマリー、レスリー、カンタールなどは得票が少なく、やはりプレイヤーが操作できたり、バトルで苦楽をともにしてくれるキャラクターに人気が集まった様子がうかがえます。


そして6月18日「アルティマニア」が、6月30日に「完全設定資料集パーフェクトワークス」が発売され、雑誌の記事はその役目を終えていったのでした…。