「南の砦」の黒幕は?

「南の砦」の黒幕は?

提案者:フロ2十周年実行委

サガフロ2のドラマ上、最も重大なミステリの一つ、1269年ギュスターヴ13世死亡の謎。
黒幕は河津氏の頭の中では確定していると思われるものの、「はっきりさせたくないんです」とアルティマニアにあります。
果たして真犯人・黒幕は誰だと思われますか?

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投稿者:DK2

・カンタール
最有力。
どう考えても一番得したのはこの人ですし。
ただまぁありきたりすぎて面白みは無いですが(酷

・アニマ教徒残党
これも有力候補。
恨みは相当のものでしょう。
ただ生き残りがどれほどいたのかは定かではありませんが。

・ラウプホルツ側の誰か
やっぱり戦争当事国ですから、
なんとしてでもギュスターヴの侵略を止めたいと思ってたのは間違いないでしょう。
それこそサソリにでも依頼したのかもしれません。
(そう考えるとヨハンは結局組織に殺されたことになりますね…)

・ムートン派
パーフェクトワークスで明らかになった設定ですが、
ギュスターヴは南方遠征に反対するムートンを罷免しており、
彼は名誉が回復しないまま死を迎えてしまったとのこと。
そのことで恨みを持っていた彼の派閥が行動を起こした可能性もあります。

少なくとも政治・行政において最重要であった彼(とその一派)を失ったことが、
ギュスターヴ陣営を少なからず弱体化させたことは間違いないようです。
軍においても後方支援を担当していたようですし。

最高位の文官の罷免は帝国内の内部分裂を引き起こし、
ギュスターヴについていけなくなった者の内の誰かが、
カンタールやラウプホルツやらと内通した上での行動だったのでは。

・エッグ
何かしらギュスターヴの存在に脅威を抱いていた・・・
というのは考えすぎでしょうか。
エッグはアニマありきの存在ですから、
アニマを通さない「鉄」を広めようとするギュスターヴを消しておきたいと思っていたかも。

投稿者:フロ2十周年実行委

おはようございます、bauです。
DK2様、早速のご回答、ありがとうございました!

さて、やはり最有力はカンタールとお考えのようですね。
炎上しているハン・ノヴァを見たときに興味がない素振りをしていることから、
なんとなく暗殺には関与していない雰囲気は醸し出していますが、
あれも自分が黒幕と悟られないための策略かも知れませんし。
謀略と政略に長けているイメージがあるので、やはり最有力は譲れないでしょうか。

アニマ教徒は…確かに暗殺の理由としては彼らが最も明確ですね。
ただDK2様がおっしゃるように生き残りの数とあとは組織力が問題ですね。
ギュスターヴの動きを把握し、モンスターを手なずけ、かつダイクをはめる…。
ここまで動ける組織力が残っていたら、彼らが一番だと私も思います。

その他で大変興味深かったのは、「ムートン派」。
私はパーフェクトワークス未所持なのでその設定すら知らなかったのですが、
その設定から導き出されたのに感動しました。
可能性、かなりあるんじゃないかと思いますよ!
上に書いたように、ギュスターヴの動きを把握している「内通者」がいる可能性は高いので…。
う〜む、ムートン派についてはパーフェクトワークスをお持ちの他の方にも
ぜひご意見を伺いたいところですね…。

投稿者:DK2

ちょっと説明が足りませんでしたが、
ムートン派というのはあくまでPWに載ってた考察の一例を自分なりに纏めたものであって、
私自身が導き出した答えではありませんので悪しからず。

とはいえ、ムートン派に限らず内部でギュスターヴの強硬なやり方に反発を覚えていた人は結構いたと思います。

ムートン罷免後、第4次南方遠征においてギュスターヴ軍はラウプホルツの雪にとらわれたうえ、
ムートンらの後方支援を受けられなくなったことから敗北を喫しています。
にもかかわらずすぐまた第5次遠征を始めたギュスターヴについていけなくなった者が出てきてもおかしくはないかもしれません。
事実この第5次遠征の途上でギュスターヴは暗殺されてしまうわけですし。

内部犯行説は思ったより信憑性の高い説なのかなーと今は思います。


あとこのトピックの内容とは関係ありませんが、
どうしてギュスターヴがここまでラウプホルツ方面への侵略にこだわったのかは謎です。
PWにも南方遠征の本当の目的については触れられていませんでしたし。
(本編に至っては遠征の内容自体が完全スルーw)

ただラウプホルツのさらに南にあるヴァイスラントはクヴェル発祥の地ということで、
アニマの無いギュスターヴとしては何か思う所のある地なのかもしれません。
術文化を根絶!・・・とまでは行かないにしても、
自分の作る鉄の時代が術文化より上であるということを証明したかったのかも・・・。

投稿者:irico

はじめまして。iricoという者です。
アルティマニア所持では無いうえに文章が拙く、感情に任せた意見が多いかもしれませんが
考察に参加することをお許しくださいませ。

「南の砦」の黒幕は、ケルヴィンと…
DK2さんの意見を拝借して、ムートン派の人々が手を結んだのだと思います。

ギュスターヴと親しいケルヴィンですが、ケルヴィンに限らず、ギュスターヴの傍にいた人々は
ムートンという人物が(人格も政治面も)優秀でどれほど重要な人物であったかをよく知っているので
罷免に反感を抱かないはずは無いでしょう。
さて、ケルヴィン説ですが、ネーベルスタン、ムートンに続き重要な役割を担っていた彼は
自分がいなくなれば確実にハン・ノヴァは駄目になってしまう、ということを承知していながら
生来の気質から「親友の間違いを正すのは貴族の務め」としてムートン派の人々に
南方の砦からギュスターヴを連れ戻すように命令したのではないでしょうか。
貴族としての誇りが高い彼です、真っ向からギュスターヴと話し合い
ムートンのように罷免できるものならばやってみろという思いでいたのでは無いでしょうか。
彼の「義を重んじる性格で政治が苦手」という面を見ると、それなりに考えられるかと思うのです。
しかし、ムートン派の人々は内部で、ケルヴィンの考えが甘いと指摘。
反乱意識が高まり、遂に、ケルヴィンもするつもりの無かった暗殺を本気で実行しようとします。

後、ギュスターヴの出征に関してですが、もしかしたら「出征」でも「侵略」でもなく
ただの「調査」だったのかもしれません。
ラウプホルツの奥には術発祥の地であるヴァイスラントがあり、更に奥には氷のメガリスがあります。
(ウィル編で既に道は塞がっていますが…)
術の使えない、アニマを持たない自分を嫌い、それらを疎みながらも
ギュスターヴは「術」や「アニマ」というものを、誰よりも知りたかったのではないかと思います。
何より術発祥の地ですから、クヴェルの仕組みも、アニマとクヴェルの因果関係もわかるかもしれませんし。
(そして出来れば、術と鉄を組み合わせた武具を開発しようと考えていたのかも…。)
その「調査」が目的だとしたら、大勢の兵を連れて行くことはしないでしょう。自然と警備が薄くなります。
そうなると、先述したムートン派(或いは内部のまた別の過激派)も襲撃しやすく、モンスターも攻めやすいでしょう。
敵国なのにそんな気を緩めていいのかと問われると苦しいですが…。

投稿者:DK2

なるほど、ケルヴィンは盲点でしたね。
確かに謹厳実直を絵に描いたような性格をしてる彼のこと、
誤った(ように見える)道に友が進もうとしているのを黙って見てはいられないでしょうね。
しかも彼はヤーデ伯なのでギュスターヴにはそもそも罷免の権限自体が無く、
結構強気に出れたんじゃないでしょうか。
・・・もっとも、「じゃあヤーデの内政干渉じゃん。もっとやばいじゃん」って話ではあるんですが(笑

それと、本人の意思ではなく部下の暴走とはいえ、
結果としてギュスターヴを死なせてしまったことに対してケルヴィンがどう反応するかというのも問題でしょうか。
彼の性格上、表面上無関係なフリを貫き通せたかどうか・・・。

>>調査

これまた盲点。
確かにあり得そうです。

ただ南方遠征の経緯を鑑みるに、
調査だけが目的だったとも考え難いのも事実。
以下南方遠征の簡単な経過を書いておくと、

○第一次遠征
海賊の流入を口実に夜の町を支配下に置く。
グランタイユ北部までの都市を掌握。

○第二次遠征
グランヴァレ攻防戦。石橋の確保をめぐってラウプホルツ軍と交戦。
グランヴァレまでの支配権確立。
ヨハンと出会う。

○第三次遠征
グラン・ヴァレ完全掌握。
ネーベルスタン没。

○第四次遠征
ムートン更迭。
ラウプホルツ国土へ侵攻開始。
補給路が確保できないまま冬季を迎え、撤退。
さらにグランヴァレにおいてラウプホルツ軍に敗北、グランヴァレを取り返される。
ムートン没。

○第五次遠征
ギュスターヴ死亡。


・・・とまぁ見事に戦争の応酬やってます。
iricoさんのおっしゃるように最終的な目的は調査のためだったのかもしれませんが、
侵略する意思が皆無だったとは言えないかもしれません。
やはり相応の数の兵を挙げての遠征だったのでしょう。
調査だけが目的であれば、そもそも軍を動かす必要すらないのですから。
ラウプホルツ方面を支配下に置いた後で、ゆっくり調査しようと思っていたのではないでしょうか。

ギュスターヴの内面描写はアニマ教徒虐殺以降はほとんど描写されてませんが、
個人的には以前の彼よりも苛烈になっているのだと思います。
術不能者への差別に対する怒りや、
弟に対して何もできなかった自分に対する怒りがもっと具体的な行動を伴って発露されるようになったのでは。
テルム侵攻戦では戦争に対してどちらかといえば消極的な態度を取っていたのと比べると、
アニマ教徒虐殺以降のギュスターヴはどこかタガが外れてしまっている印象を拭えません。

投稿者:irico

おおっ…ギュスターヴ…。
アニマ教から、かなり戦争を起こしているんですね。
本編でも、1248年の戦いでは上に立つ者らしからぬ態度を見せていたのに。
やはり、それだけあの件の悲しみは相当なものだったのでしょうね…。
壮年期を見てみると、1247年の上陸の時に言った
「アニマの無い男の考えそうなことだろう?」などの一連の台詞が、とても皮肉なものに聞こえてきます。

やはり調査だけではなく、他に目的があってのこと…となると…なんでしょう。
自暴自棄になって部下共々、自ら死に急ぐような真似をしたとしても、彼の性格や
ゲーム本編でフリンら部下を逃がしたのを見ると、そんなことをするようには思えませんし…。
考えられるとしたら、その時期(第五次遠征)でラウプホルツを掌握しなければならないほどに
ハン・ノヴァの経済が追い詰められていた、ということでしょうか。
ムートン死後は財政が傾いたということですので、そういうこともあったかもしれません。
(ムートン罷免で多くの反感を買ったギュスターヴが、挽回のつもりで行なったということも。)
調査はそのついで、ということで。

ケルヴィンが黒幕だったとしたら、自分がギュスターヴを殺したようなものだ、と言って
ギュスターヴの代わりに全てを背負おうとするかもしれませんし
チャールズかフィリップ3世に、遺言で伝えることはしたかもしれません。
ただその相手がフィリップ3世であれチャールズであれ、ギュスターヴの存在はこの時点で既に
ヤーデ家と深く関わっているので、二人の意思に関係なく隠蔽させられることは逃れられないでしょうね。
(チャールズは自分から隠しそうですが)

投稿者:名無し

当時、ケルヴィン犯人説を考えてみたら妙にしっくりいってしまって気に入っています(まあ、実際には無いと思いますけど)。

まず、ケルヴィンはギュスターヴの親友にして側近、おまけに一番近い姻戚です。
事件があったら一番得するものを疑え、とよくいいますが、この場合まさにケルヴィンがそれに当たります。

ギュスターヴ死後の会議もケルヴィンが仕切っていたようなので、カンタールが行動に移らなければ他の諸侯・家臣たちは普通に従っていたでしょう。

また、カンタールが動いたときも先に動いてくれたおかげで討伐の大義名分ができたと喜んでいたようだったので、地位への野心の強さと計画性の高さがうかがえます。もっともカンタールの示威行動が予想以上に効果があって失敗したようですが。

もともと、ケルヴィンは野心的な人間だったと思います。東大陸出兵も、ギュスターヴが煮え切らないのをケルヴィンがけしかけていました。
ほかの部下たちは外見的な印象などからケルヴィンが穏健派だと思って詰めかけたようですが、実際の彼は外面では判断できないほどの好戦的かつ積極的です。

さらに遡るとワイド占領にヤーデの兵を使っているですが、いくら親しくてもヤーデ伯領の居候のギュスターヴがこんな強引な戦法を伯に提案したところで聞き入れてはもらえないでしょう。失敗したら(もしかしたら成功しても)ナの国を揺るがす戦争が起きかねないのですから。
これもケルヴィンが父親を利害を説いて懸命に説得したのでしょう。単純にギュスターヴを諸侯にしたいなんて理由ではなく、ヤーデにとっていかに有益かを合理的に説いたかと思われます(あまり仲が良くないワイドを占領した上、新領主のギュスターヴにはかなりの恩を売れる、下手したら属国に近い状態に出来ます。実際、ケルヴィンもワイドに常駐して政治に強い影響力を持つようになってますし。港もあるから公益面でも便利そう)。

野心の面のほかにも、「アニマ教の噂」などを見ると、ギュスターヴとケルヴィンの考え方に溝が生まれているように見える点なども、ケルヴィン説を補強してくれると思います。

意見の対立が深まり、このままギュスターヴに国を任せておいてはいけない、今こそ自分が立つべきだと考えたケルヴィンが生来の野心的な面を強めた結果起きた事件。おそらく、サンダイルの歴史小説界では結構ありがちなテーマなのではないでしょうか(本能寺の黒幕が朝廷だとか秀吉だとかいう小説があるのと同じような感じで)。

投稿者:オエップ・ウッポァ

テレビ東京で放送(09/04/23)されていた『決着歴史ミステリー』の
“本能寺の変の黒幕は、誰だ?”
とかを見ちゃうたんびにこの“南の砦で”の陰謀話を思い出してしまいますね。
(明智光秀の単独、秀吉、濃姫、朝廷とあったが、
最近じゃ光秀がやったんじゃなくてイエスズ会とかっていうのもあるそうだ、なんだかな〜)

 光秀謀反の動機の一つでよく上がるのは、母親を殺された恨みというのがあります。
どうもこれ創作話らしいけど、信長の命により波多野秀治に人質として、
なぜか光秀の母親(乳母という説もある)を出すが、
のちに信長が波多野を裏切りこの母親を見殺しにされるという話。
母親を失う悲しみは信長にはわからないかもしれない。
なぜなら彼は母親の愛情やら大切さを知らなかったから。
ギュスターヴと信長の違い、いろいろあるだろうけど、
決定的に違うのは母親に愛されていたか、疎まれていたかの違い。
僕の中ではサガフロ2の陰謀、母親がポイントなんじゃないかと思っています。

ゲーム内だけだと断定しずらい気がします。
ちょっと反則気味だがアルティマニアとかPWとかそれらを参考にして、
背景やら状況証拠をでっち上げて、勝手な憶測で黒幕の理想の人物を考えてみようと思います。
あくまで個人的にですけど。
ただそのためにはケルヴィンがどうしても相当鈍い奴でないと成立しませんが。

…グダグダな説明しかできませんけど、ご勘弁を。

【ヨハネの黙示録】
によると大きな赤い竜(一説には悪魔の総大将ルシファー)を打ち破ったのは大天使ミカエルでした。
ギュスが悪の親玉、黒幕のその人物は善の親玉と見立てれば、
この世界に神は存在しないかもしれないが、神に近い存在、
とても慈悲深いみなに慕われるその人物こそ黒幕にふさわしい気がします。

【ロマンシングサガ】
でいうところの黒幕の人物は光の神エロールに当たる人物ではないだろうか。
サガフロ2のこの陰謀って、
どうもロマサガの神話のシチュエーションのカウンターに当たるような気がしてしょうがないです。
 エロールによって罠にはめられた悪の親玉サルーインは、
 陰謀を企てられたギュスターヴという感じで。
おそらくその人物は光の神エロールに当たる人物、つまり自分の手を汚さない、
本性を現さない、ギュスターヴとなんらか深く関わりのあるのに面識はない人物なのでは。
ちなみにエロールとサルーインは血のつながりのある兄弟です。

【年の謎】
1227年、ギュスとソフィー、グリューゲルに渡る。
1232年、ギュスぐれる。
1233年、ヤーデへ。

さて、ギュスとソフィーがグリューゲルにいた1229年、
ある人物がグリューゲルで生まれる。
ちなみにこの年は疑惑の本命視されるカンタールが生まれた年でもある。
このゲームのキャラで同い年生まれはちょっと作為的。
例えば1220年ギュスとウィル、1222年フィリップとフリン、1205年ネーベルスタンとナルセスなど、
ちょうど裏と表のような関係だ。
つまりこの人物…カンタールの裏に当たるのではないだろうか。

【カインの印】
ギュスターヴに唯一明確に殺意を表したのは弟フィリップでした。
そしてギュスターヴは腹違いの同じ名の弟14世を処刑しました。
この運命的な流れからいくとどうもギュスターヴの兄弟に当たる人物こそ、
あの黒幕には相応しいのではないだろうか。
それは妹マリーの婚約者ということで義兄弟となるケルヴィン?
それとも元義兄弟だったカンタール? だが二人ともギュスターヴと血はつながっていない。
この二人は黒幕なる人物にとって、どうも都合いいカモフラージュのような気がする。

この陰謀のギュスターヴ殺意動機の原点は、
“フィリップはなぜ、すさんだのか?
なぜ兄ギュウターヴを憎み、殺そうとしたのか?“(疑問1)なように思う。
母親を殺されたから?でも本当のところは身も蓋もないことを言うと、
母親ソフィーをずっと独占されていたから、寂しい思いをした、嫉妬した、からではないだろうか。
そんなことで(フィリップ)26歳にもなる大の大人が(疑問1)に当てはまる?
でもサンダイルの世界はどうもマザコンが多そうなんですよね。
ひょっとするとこの世界は母親はすごく大事で、
母親をちょっとでもいやがること、傷つけるようなことするものなら、
子供は黙っていない、復讐あるのみ、という特殊な風習みたいのがあるのかもしれません。

もう一つ、
“ギュスターヴがなぜグリューゲルで、あの時期、すさんだのか?”(疑問2)
術不能者ゆえコンプレックスによる苛立ちから、そう普通は考えられる。
だがこの(疑問2)を(疑問1)と同類としてあえて考えた時、
別の答えが思いつく。
自分が情けないばかりに、母親に辛い思いをさせている苛立ち、
…いやいや、自分以外に母親を独占させられたからではないのか、フィリップと同じように。
ギュスが独占していた母親をある時期だけ奪った、ある人物。

だが1232年ギュスが母親を奪い返してヤーデに移住したとする。
そして今度はこの人物がフィリップ、ギュスと同様の気持ちを抱いたとしたら?
“なぜ(黒幕は)、ギュスターヴを嫌ったのか、憎んだのか、そして殺そうとしたのか?” (疑問3)
これもまた(疑問1)(疑問2)と同類としたとして、
(疑問3)の答えもまた“母親を奪われた恨み”ということになれば…。

【先手】
彼がハンノヴァだけで満足していれば、この陰謀はなかったのかもしれない。
でも、アニマ文化をぶっ壊して鉄だらけの世界征服を狙っていたなら?
アニマ・術社会を武力をもって否定する気なのであれば、
いままで平和だった世界の秩序を壊される可能性がある。
彼が南の砦に行った理由、アルティマニアとPWは微妙に食い違いがあって、
これがちょっとはっきりしない。
この場所は彼の野心の足がかりだったのか?

シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』、
陰謀といえばこの作品を思い浮かぶ。
ブルータスはシーザー暗殺を考える。
『先手を打つのだ。ただ、いま彼には弾劾すべきもっともらしい理由がない。
そうだ、こういうことにしよう、いまの彼がこのまま力をえれば、
将来これこれの暴虐非道に走るだろう、彼はいわばマムシの卵だ、
ひとたび孵化すればそこはマムシの本性として、必ず人に害をおよぼそう、
したがって卵のうちに殺さねばならぬ、ということに』(『シュエイクスピアを楽しむために』阿刀田高 新潮文庫 2000年 213ページ)

『ギュスターヴが東大陸を統一した後、
南大陸への侵攻を阻止できるのはケルヴィンだけである。
もしギュスターヴがナの国への侵攻を決定した場合、
ケルヴィンはギュスターヴ暗殺の任を任せます』(設定資料集154ページ)
いう誓約をある人物と交わす。
おそらくあの人物はこの予定を早く繰り上げたのはなかろうか。
“南の砦で”という好機を逃してはもう次はないと考えたのかもしれない。
なぜか、理由で考えられるのは、例えばケルヴィンの子フィリップ3世による、
ファイアブランドの儀式を極秘で行われたのをその人物は知ってしまったからではないか。
(この時点で陰謀企てケルヴィンが得するという、陰謀の動機として薄いような気がします。
陰謀関与にはケルヴィンはスルー?)
これはケルヴィンの明らかなる裏切り、あの誓約は反故にされかねない。
本来ならケルヴィンを罰したいところだろう。
だが、その人物は善良なケルヴィンを手放すのは惜しい、ギュスの変なマジックで騙されていると考えて、
ケルヴィンとギュスが別々にいる状況をねらったのではないか。

それとも実行犯が陰謀を実行する条件としてケルヴィンを生かすこと、
許すことをその人物に提示したのだろうか。
実行犯、彼はあの人物のことを全登場人物中で一番よく知っている奴なように思う。
(これについてはのちほどちょろっと)

【ケルヴィンとカンタール】
彼ら二人とあの人物とは関係がある。

ギュス亡き後、諸侯らがカンタール討伐を唱える中、
ポイントとなるケルヴィンのセリフ、
『皆さんお待ちください、もう一度オート候に使者を送りましょう。
それでカンタール殿の意志を確かめましょう』
もし彼が陰謀に関与していたなら、カンタールに罪をなすり付けさっさと兵を動かすだろう。

ギュス亡き後諸侯の召集に一人出てこなかったカンタール。
なぜ出てこなかったか?理由はわからないが、陰謀者はハンノヴァの内部にいて、
自分に罪を擦り付けて危険だと思ったからか。
でももしあの時ケルヴィンが諸侯たちの言いなりになっていたとしたら、
総攻撃を喰らっていたはずだ。このことを想定していなかったとは思えない。
ケルヴィンの政略のまずさはカンタールを救ったのでなく、戦略的有利にさせただけのように考える。
つまりカンタールは諸侯全員相手でも武力で張り合える自信があった。
じゃあ、その強気な自信どっから?
ギュスターヴは生前、彼を「抜け目ない奴だ」と評していた。
当然彼を警戒してはずだ。
したがってテルムを任せていたとはいえ、彼にわざわざ強力な武力を持たせることなど考えにくい。
そんな彼は、諸侯たち一同に召集したあの時、仮に一枚岩ではない烏合の衆であったとしても、
束でこられたたら勝てるだろうか。そんな危ない賭けを計算高そうな彼がするだろうか?
ケルヴィンのあのセリフを見越していたとは考えにくい。

2008年大河ドラマ『篤姫』見ていて思ったこと。
カンタールのあの自信ってもしや…。
“第二次長州征伐でなぜ幕府が長州を倒せなかったか?”
それはイギリスの最新鋭の武器を薩摩が長州に横流ししていたから。
幕府はそのことを後から知った。
このことをオートに当てはめるならば、
あの時すでにオートもまたどこかの国から極秘の内に最新鋭の武器を手に入れていたのでは?
どこから?
ツール最強の武器の数々はどこで入手できる?
ロマサガでは荒野の西には神々の武器がある太陽の祭壇があった。
サガフロ2ではどこに当たる?

オートとヤーデは長い間の敵同士。
なのになぜあの人物とオートは親しい間柄なんだ?
一見あの人物がヌヴィエムの傀儡に見えるが、実はヌヴィエムの方こそ道化だったのではないだろうか。

【大義名分と使命感】
ワイド領はギュスの支配下、そして彼の友ヤーデ領もまた彼の支配下となってはナの国にとって脅威。
東大陸で鉄製品バカ売れ、これによりツールが売れずナの国の経済が傾きかねない。
ギュスの魔の手から東大陸から逃げ出して匿ってくれそうな人物、
ギュス不満分子が集って担ぎ上げられたかもしれなそうな人物、
彼の親の善意がギュスという悪魔を作り上げた、世界を混乱に巻き込んだその責任は子にある、と思ったかもしれない人物。

ひょっとすると別の人物が黒幕なのかもしれませんが……あくまで僕の理想の黒幕は彼。

【実行犯について】
黒幕と実行犯、一見この相反する二人が協力しないと、僕の中で勝手に描く陰謀は成立しません。
僕は黒幕より実行犯の方が興味あります。

サラッと。
アルティマニアがあるとわかるのだが、
1239年フィリップ17歳の時、あの絵にギュスの部分だけ切り裂く。
1269年の事件、実はこの年、(僕が実行犯だと思われる)彼は17歳。
母は早く亡くなり、父は家に帰らず、寂しい思い。一体誰のせい?

「○○も○○も甘いんだ!」
○○たちが人が良すぎると捉えず、あの人物の本性を知っての”警戒しろよ!”っていう発言だとしたら?
一度ひどい目にあっているじゃないのかな?

ケルヴィンとヤーデの兵の心のズレ。
残りたがるケルヴィンと帰りたがる兵、もしケルヴィンがもしあの陰謀を実行したとしたら、
ヤーデの兵たちも当然なんらか関わっているはずだ。
だが、事前に徹底した意志統制が行われていなかったところを見ると、この完璧な陰謀にしてはお粗末。
つまり彼の統率能力の低さから陰謀関与に疑問が生じる。
故郷へ帰らせようとする、ヤーデの兵の意志は誰が操っている?

ギュスターヴの象徴であるハンノヴァにモンスターを操り、誰かが火を放った。
南の砦の時と手口はよく似ている。
この二つの件が同一犯のものであるとするなら、
ハンノヴァ炎上の件をケルヴィン、カンタール、フィリップ3世は知らなかったわけで、
となればこの3人、南の砦の件での陰謀関与の可能性は低い。
あと残るのは…。
例のハンノヴァの固執。なぜこだわるのか?

そして最後はやっぱ(笑)、ハンノヴァの戦いで、なぜラストボスをプレイヤーが操って、
彼を倒さねばならないのか?
これって、“悪さ”比較したら、
彼>ラストボスってことじゃなかろうか。

先に述べたように、あくまでこれらは勝手な憶測です。
本当のところ誰なんでしょうね?